時と技術が進み過ぎたインディジョーンズ最後の冒険「インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル」 ネタバレ感想

 

2023年6月30日に公開されたインディ・ジョーンズシリーズ最新作「インディ・ジョーンズ運命のダイヤル」

正直な私の感想を一言で言うと「納得はするけど不満はある映画」となった。

シリーズの完結、ハリソンフォード最後のインディとしては納得はするものもどうにも釈然としないというか興奮しきれなかったといったほうが正しいのかもしれない。

インディ・ジョーンズを映画館で観るのはクリスタルスカルに続いて2回目ということでそこまでファンではないものも本当にこの映画はこれで良かったのかをネタバレ込みでまとめようと思う。


①【序盤がまさに過去作のインディ・ジョーンズ?若返ったハリソンフォード】

既に予告篇では明かされていたが、今作は若かりし頃(1~3作目頃)のインディが登場する。

これが結構な時間、動き回るのでこれは凄いことになったなと思っていたのだが、これが序盤で全てテンションを持っていかれてしまった人には後の展開に面白味を感じなかったのかもしれない。


②【激しいアクションはできないけど、乗り物で頑張るハリソンフォード】

80歳近くになっているハリソンフォードにはかつてのような激しいアクションはできない。しかしかつて1作目で体調不良の中で剣の使い手を拳銃の一発で倒すといった名シーンを生み出したように今回はインディは馬、車と乗り物での活躍、戦いのシーンも年を感じさせないように見せる工夫に溢れていたのでこれは素直に評価できる点だと思う。


③【インディの後継者?ヒロインのヘレナ】

冒頭での若かりし頃のインディと冒険をしていた親友の娘のヘレナが今回の相棒である。

知恵もアクションもかなりインディに引けをとらない行動派ではあるが、年老いたインディを結構出し抜いている感も否めなかったのでどうしてもインディの衰えの部分が目立ってしまい、これ主役本当にインディなのかと少し頭をよぎってしまった。


④【CG全盛と言っても本当にそれで良いのか?過去の世界】

終盤、運命のダイヤルによって過去へとワープしたインディたち、そこで観たのは海戦が行われている古代ギリシアだった。

遺跡や資料でしか知ることができなかった古代の世界にやってきたインディは本物を見て感激するのであるが、そこで私がふと疑問に思ったのがこれがクリストファーノーランが監督していたらCGでこの大海戦を作らなかったのではないか?

この映画や前作の時にも思っていたがCGに頼る構図は何とも言えない偽物感を感じ、どうも馴染めない傾向にある。

インディが本物だと感激する世界をCGで作ることで終わらせて良かったのだろうか?宮殿などでセットで作っただろうが、どうしても背景や海での戦闘シーンは気になってしまった。


⑤【世界を席巻した冒険家インディ・ジョーンズの物語はこれで終わりで良かったのか】

物語のラスト・けがをしているにも関わらず過去に残ろうとするインディ。このまま残れば歴史が変わる、死んでしまうのがわかっているヘレナはそれを止める。

インディからしたら息子を失い、妻とは離れ、好きだった考古学に若者は興味を持ってくれない、同僚や友人は凶弾に倒れた。そんな現代には帰りたくはないのかもれない。

しかしそれでは残されたものたちは悲しむ。この映画はもしかしたらインディが過去に残るという選択肢をそこまでの伏線で選ばせないようにしていた。(最終的にヒロインの鉄拳で止めたが)

でも冒険者インディのお話がそれで終わりで良かったのだろうか?奥さんとよりを戻してまた冒険に出るのだろうか?最後の帽子をとることで冒険心は終わっていないことを祈ろう。